株式会社丸運

トップメッセージ

代表取締役社長
桑原 豊

社会・経済活動のインフラを担い、
持続可能な社会の実現に貢献するため、
ESG経営を推進しています

「SUSTAINABILITY REPORT 2021」発行の意義

丸運グループは、以前より取り組んできたCSR経営を基に、2021年度から事業活動と一体化させ、さらなるグループの成長に結び付けるESG経営へ移行しました。ESGのうち、Eでは地球温暖化が世界的な課題であり、物流を担う丸運グループとしても、その解決に向けた取り組みを第一と捉えています。「持続可能な社会の実現に貢献する企業グループ」としてステークホルダーの皆さまから評価していただけるように、本レポートを広く発信する場にしたいと考えています。

創業者から継承する経営理念

丸運グループの柱となる経営理念は、創業者が唱えた「利他自利」精神を継承しています。「他人のために利益を図ることによって、初めて自らも利益を得ることができる」との考え方のもと、グループ社員一人ひとりが「こういう会社でありたい、こういう行動を取りたい」と考える際に目指す方向を示します。2015年の制定後、事業環境の変化に応え、後述する「第3次中期経営計画(以下、本中計)」策定を機に2020年4月、「顧客満足の実現、安全を最優先、法令等の遵守」を明確に表明することとしました。

事業環境の変化と丸運グループの強み

2020年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う緊急事態宣言の発出で、社会・経済活動が大きな制約を受けました。国内貨物輸送では個人消費や設備投資の落ち込みにより、総輸送量が減少しています。長引く行動制約によりガソリン・ジェット燃料の需要も低下しました。続く2021年度はワクチン接種が進み、生活面の制約も減りつつあります。しかしながら、当社グループのようなB to Bビジネスにおいては、総輸送数量はコロナ禍以前の水準には戻っておらず、厳しい状況が続いています。このような環境下、丸運グループが発揮する強みは「国内外において物流サービスを提供できる総合物流企業」であることです。貨物輸送・エネルギー輸送・海外物流・テクノサポートという4事業部門を基に、お客さまのニーズに応じた総合的な物流サービスを提供しています。

コロナ禍でも物流を止めない

今回のコロナ禍では、物流業界に対し、社会活動に欠かせないインフラを担う「エッセンシャル・ワーカー」との認識が世の中に広まりました。このため、お客さまの大切な貨物を納期どおりにお届けするという使命のもと、感染の防止を第一に考え、ドライバー自身が感染しない、そしてお客さまにも感染を広げないよう、物流サービスの提供に努めています。アフターコロナを見据えると、社会が著しく変化する中で、お客さまの新たな物流課題を解決する全体最適サービスの提案が求められるでしょう。今後も、お客さまのニーズを的確に捉えた高品質な物流サービスの提供を目指していきます。

「第3次中期経営計画」を部分的に修正

2020年8月に公表した本中計では、計画期間の2020-22年度を「飛躍に向けた準備期間」と位置付け、2030年度に丸運グループが「ありたい姿」を見据えた課題を確認し、それらを克服するため各事業部で3か年のアクションプランを策定しました。本来はこの内容に沿い、社員それぞれが描く「ありたい姿」を確認し合い、期間中にバックキャストする方針でした。しかし、コロナ禍が続き社会・経済が大きく変容する中、新たな視点で考えた結果、「丸運グループ長期経営ビジョン」の見直しとともに、本中計における2022年度の計画も修正する考えです。まずは当社の経営インフラを最大限に活用できる今後の成長分野や高付加価値分野を慎重に見極め、集中して投資をしたいと考えています。

ESG経営の着実な推進体制

今やESG経営は、お客さまや投資家・取引先の方々が企業を選定する際の、一つの基準になってきました。ESG経営の推進に当たり、2021年4月に設置した「構造改革推進部」を中心にESGそれぞれの観点から検討して18の重要課題を選び、その中でも優先して取り組む6つの「最優先課題」を特定しました。重要課題を選ぶ際には、お客さまや投資家・取引先が丸運グループに求めるESGとは何か?をヒアリングして、その内容を反映しました。現在、これらの課題に対する具体的な目標を設定し、その達成に向けたスタートとなる2022年度の準備をグループ社員が一丸となって進めています。

ステークホルダーの皆さまへ

現在、新しい「丸運グループ長期経営ビジョン」を策定中です。今後の事業変化を想定しつつ、丸運グループの強みを活かせる注力分野を特定し、投資も含めて事業の変革を果たす決意です。私は、現状維持は退歩だと考えます。将来を見据えた変革を社員一人ひとりが考えれば、グループの総合力は向上し、競争力も強化されるのです。持続可能な社会の実現に自らの意思で貢献し続けるため、全社員が視点を変え目線を高く保っていきます。ステークホルダーの皆さまには、生まれ変わる丸運グループを引き続きご支援いただきたく、よろしくお願い申し上げます。

2021年12月24日
代表取締役社長

桑原豊