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貨物輸送、エネルギー輸送、海外物流など総合物流を営む株式会社丸運(本社:東京都中央区、代表取締役社長:中村 正幸)は、2025 年 11 月、東京都内および関東近郊の自社拠点において、海外拠点のリーダー層育成を目的とした研修を実施いたしました。
本研修は今回で 4 回目となり、「丸運物流ベトナム」で中核を担うスタッフ 3 名を日本へ招聘。約 12 日間にわたり、重量品機工業務・物流センター業務・配送業務における作業手順・品質管理の危険物倉庫のオペレーションや基礎となる安全基準・改善文化など、日本の物流現場で培われてきた実務と価値観を学ぶ内容となりました。
急成長するベトナム物流に求められる「日本レベルの品質」
丸運グループの海外展開において重要な役割を担っているのが「丸運物流ベトナム」です。ベトナムは年齢中央値が約 33.1歳と若く、働き手となる生産年齢人口(15~64 歳)が全体の約 70%を占める成長市場です(出典:JETRO「ベトナム統計年鑑 2023」)。また、最新の調査で約 2,000 社以上の日本企業が進出しており、製造業を中心に物流ニーズは今後も拡大が見込まれています(出典:JETRO)。
こうした環境下では、単なる輸送力やコスト競争力にとどまらず、日本と同水準の安全性・品質管理を現地で安定的に提供できる体制づくりが求められています。その実現に向け、現地任せにするのではなく、日本の物流基準を直接学ぶ人材育成が不可欠であると丸運は考えています。
丸運物流ベトナムでは、機械据付・搬入、通関、配送、倉庫業など幅広い物流サービスを展開し、「日本と同じ品質レベルの物流サービス」の実現を重要なテーマとして掲げてきました。
この考えに基づき、海外拠点の中核人材を日本に招聘し、日本の物流現場で技術・安全・品質管理を直接学ぶ人材育成研修を継続的に実施。日本での実体験を通じて培った知識や意識を現地に持ち帰り、将来の現地リーダー育成とサービス品質の向上を図りながら、丸運物流ベトナムをアジア展開の中核拠点として位置づけ、強化を進めています。
“物流の基準”となる日本の現場を体験する実地研修
<研修概要>
| 参加者 | ベトナム現地スタッフ 3 名 (営業マネージャー・営業サブマネージャー) |
| 目的 | 日本の物流基準、安全管理、品質基準を“体感しながら学ぶ”実地研修 |
| 内容1 実施研修 | ①:重量品機工業務でのオペレーション習得 ②:精密機器輸送の基礎と作業品質 |
| 内容2 座学研修 | 標準化・改善活動(カイゼン)の考え方 |
| 内容1 意見交換 | 日本側スタッフとの交流 |
今回の研修は、日本の物流現場で行うことで、マニュアルだけでは伝えきれない現場対応力や判断の基準などを実体験として学ぶ機会となりました。研修後に提出された参加者のレポートからは、安全ルール遵守の重要性や作業品質への理解、工程管理の考え方、顧客視点での対応力といった学びが確認されました。




研修参加者コメント
丸運ベトナム本社/営業マネージャー クオン氏
日本の現場で、安全管理や作業手順が細部まで徹底されていることを実感しました。研修で学んだクレーン操作や梱包の考え方を、帰国後すぐに社内で共有し、作業の安全性と効率向上につなげています。今後は、チーム全体の品質意識をさらに高めていきたいと考えています。
丸運ベトナム本社/営業サブマネージャー ガー氏
日本の物流は、現場と営業が密に連携している点が印象的でした。研修を通じて、設備輸送における品質の重要性をより深く理解できました。学んだ内容を営業活動にも反映し、お客様への提案力や信頼向上につなげています。
丸運ベトナム ホーチミン支店/ホアン氏
安全ルールを守る理由や、リスクを事前に想定する考え方を実践的に学びました。帰国後は「なぜ」を繰り返す確認方法を現場に取り入れ、事故防止への意識が高まりました。研修で得た知識が、現地の改善活動の核になっていると感じています。

研修統括担当者コメント
株式会社丸運 羽田京浜物流センター長/古林氏
今回の研修では、技術だけでなく「安全や品質の重要性」までしっかり吸収してくれました。帰国後すぐに現地で共有・実践されていると聞き、研修が現場改善につながっていることを実感しています。今後も人材育成を通じて、海外拠点全体の品質向上を支えていきたいです。
学びを活かし、安全・品質意識を現場から根付かせるベトナム支店の取り組み
帰国後、参加者は研修で得た学びをベトナム拠点に持ち帰り、 クレーン操作やラッシング、梱包作業などのノウハウをチーム内で共有。あわせて、リスクを事前に洗い出す考え方や、「なぜ」を繰り返して原因を深掘りする分析手法を現場に取り入れ、安全性と作業品質の向上につなげています。
これらの取り組みは、個人の学びにとどまらず、現地拠点全体の改善活動の核として機能し始めています。
今後の展望
本研修は、設備輸送強化プログラムの一環として、機工分野における品質管理を担う管理者育成を目的に実施しました。今後も継続的な人材育成を通じ、海外拠点において日本と同等の物流品質を維持・向上させる体制づくりを進めていきます。あわせて、丸運物流ベトナムにおける倉庫・車両・機械据付などの物流サービス拡充を見据え、丸運本体や他の海外拠点と連携しながら、グループ全体での機能強化を図っていく考えです。今回の研修で得られた知見を、将来的なアジア地域での事業展開に向けた基盤として活用していきます。
丸運物流ベトナム(MARUWN LOGISTICS VIETNAM CO.,LTD.)

2017 年に設立された丸運グループのベトナム現地法人です。ハノイ本社を中心に、ホーチミンなどベトナム全土に拠点を展開し、日系企業を中心とした設備物流・国際・国内物流を担っています。
| 設立 | 2017 年 8 月 |
| 社長 | 長谷川 順一 |
| 社員数 | 22 名 |
| 関連会社 | SAO NAM INTERNATIONAL SERVICE & TRADING JOINT STOCK COMPANY (SANCOPACK) /梱包会社 |
| 取引実績 | 日系企業約 80 社 |
| 事業内容 | 設備搬入・据付・梱包、フォワーディング(海上・航空)、国内輸送、倉庫・通関など |
| URL | https://maruwn.com.vn/ |

