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2025年度セーフティドライバーコンテスト(タンクローリー部門)開催
2025年10月4日、埼玉県上尾市のUDトラックス株式会社 UDエクスペリエンスセンターで、丸運グループの「2025年度セーフティドライバーコンテスト(タンクローリー部門)」が開催されました。
今年は全国の営業所から9名の精鋭ドライバーが出場し、入社1年目・24歳の若手ドライバーが見事優勝を飾りました。初の女性ドライバーも登場し、若手からベテランまでが真剣に技術を競い合う一日となりました。
<2025年度セーフティドライバーコンテスト(タンクローリー部門)開催概要>
| 開催日程 | 2025年10月4日(土) |
| 開催場所 | UDトラックス株式会社 UDエクスペリエンスセンター(UDEC) |
| 出演者 | 丸運トランスポート札幌 丸運トランスポート東日本 丸運トランスポート西日本 静岡石油輸送 の4社9営業所より選抜された9名のドライバー |
丸運のセーフティドライバーコンテストとは?安全文化の継承、事故ゼロへの挑戦
丸運グループでは、「事故防止」「運転技能の底上げ」「指導者育成」を目的に、2018年よりセーフティドライバーコンテストを実施しています(※コロナ禍期間を除く)。貨物輸送、エネルギー輸送、海外物流など多様な領域で総合物流を展開している丸運グループの中でも、エネルギー輸送を担うタンクローリー輸送は特に高度な運転技術が求められる分野です。タンクローリーは重量かつ長尺車両であり、積載する液体が車体の動きに合わせて揺れ動く特性があるため、常に高い集中力と繊細な操作で車両の安定を保つ必要があります。

各拠点から選手9名に応援者も加え総勢65名が参加。若手や女性ドライバーも
当日は、選手9名に加え各拠点の応援者や本社事務局など総勢65名が参加しました。丸運トランスポート札幌、丸運トランスポート東日本、丸運トランスポート西日本、静岡石油輸送、そして本社と各拠点から集まっています。今年は初の女性ドライバーも登場し、若手からベテランまで幅広いドライバーが参戦。
開会式では、社長の中村正幸より「安全運転の技術はもちろん、“安全を考える姿勢”こそがプロドライバーの誇り」との激励があり、選手たちは真剣に競技に臨みました。
タンクローリーの繊細な動きに喝采!緊張感あふれる競技の数々
競技は、実際の運転シーンを想定した6種目で構成。「縦列駐車」「オフセットアレー」「直線走行」「スラローム」「車間距離」「車庫入れ」など、ミスが許されない精密な運転が求められます。
オフセットアレーは、位置をずらして配置したコーンを倒さずに右車線から左車線に狭い距離で移動する競技のこと。スラロームでは前進→バック、車間距離では一時停止など、様々な動きが盛り込まれており、これらをタンクローリーでこなさなければなりません。
わずかなハンドル操作の違いが得点を左右する厳しい環境の中、選手たちは冷静な判断と高い集中力で挑戦し続けました。選手の間では「どれも難しい」との声が上がり、特に縦列駐車や直線走行は難易度が高いとの声が多くありました。
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また、ボールを乗せた缶を左右70cm間隔で置き、2メートル真っ直ぐ走る直線走行の競技では、対象エリアに入るとドライバーには障害物が全く見えません。そのため車幅感覚やハンドル操作の精度、目線の置き方や進行方向の予測力、タイヤの位置把握能力など、いわば空間認識といった「感覚的な正確さ」が試されます。
視覚に頼れない分、車両感覚を身体で覚えているかが勝負になる、非常に難易度の高い種目です。
このような一触触発の状況で見学者が息をのむ中、1個も落とさずクリアした選手はわずか3名。いずれもクリアした瞬間、大きな歓声と拍手が沸き起こりました。


タイヤ幅ギリギリに、触れるとすぐ転がり落ちるボール
頂点に輝いたのは?…なんと入社1年目、24歳の若手ドライバー
採点の結果、見事優勝したのは入社1年目24歳のドライバー、丸運トランスポート西日本 倉敷営業所の安田翔貴さんです。経験年数に引けを取らない確かな技術が評価されました。続いて、第2位には丸運トランスポート東日本 宮城営業所の鈴木清隆さん、第3位には丸運トランスポート東日本 京浜営業所の浮田宏道さんが入賞。いずれも高い安全意識と安定した操作技術が評価されました。
審査を担当した内田常務執行役員(エネルギー輸送事業部長)の講評では、「まずは選手の運転技術の高さに感心しました。次に、“絶対に事故を起こさない”という安全意識の高さを強く感じました。そして、全員のレベルが伯仲しており、順位を付けるのが難しかった。」と振り返りました。また、「本日得た経験を必ず職場に持ち帰り、仲間に共有してほしい。」と呼びかけました。
閉会の挨拶は、矢口常務執行役員(テクノサポート管理本部長)が担当。 「この大会は優劣を競う場ではなく、体験を職場に還元することこそが目的です。安全に近道はなく、一つひとつの確認を積み重ねてこそ事故ゼロにつながる。」と締めくくりました。
選手や参加社員にとっても、改めて安全運転の原点を見つめ直す機会となりました。今後も日々の輸送現場で“安全を最優先に考える姿勢”を実践していくことが期待されます。
表彰者からのコメント
第1位(優勝) 安田翔貴さん(丸運トランスポート西日本 倉敷営業所)
「たくさんの応援が力になりました。今回の経験を活かして、これからも安全輸送を第一に心がけて業務に励みます。」
第2位(準優勝) 鈴木清隆さん(丸運トランスポート東日本 宮城営業所)
「完走を目標にして挑む中、準優勝という評価をいただけてとても嬉しいです。日々、事故に注意し、安全運転を心がけたいと思います。」
第3位 浮田宏道さん(丸運トランスポート東日本 京浜営業所)
「応援ありがとうございました。この結果に満足せず、エネルギー輸送という社会インフラを担う者として、今後も精進していきたいと思います。」

運転技能と安全意識の向上を目指して
丸運グループは、「重大事故ゼロ件」「労働災害ゼロ件」を重点目標に掲げ、日々の運転技能の向上に加え、現場作業における安全意識の底上げにも継続的に取り組んでまいります。タンクローリーをはじめとする大型車両の運転は、技術だけでなく一つひとつの確認動作や周囲への気配りが事故防止につながることから、社員一人ひとりが「安全を考える姿勢」を持つことが何よりも重要です。
本コンテストを通じて得た経験や学びを職場全体に広げ、日常業務に反映させることで、安全文化の定着とより高いレベルでの業務品質の向上を目指します。

