羽田京浜物流センターへようこそ。高校生の企業訪問学習を開催

丸運では、次世代を担う若い世代に物流の役割や働く魅力を知っていただくため、各地の物流拠点でキャリア教育の取り組みを進めています。

2025年11月11日、羽田京浜物流センターに福岡県立京都(みやこ)高等学校の生徒10名をお迎えし、企業訪問学習を実施しました。高校生に物流現場を体験してもらい、物流業界への理解と関心を深めることを目的としています。

当日は、まず物流業界の説明、丸運グループの会社概要や事業内容および羽田京浜物流センターの役割について、動画やスライドを用いてわかりやすく紹介。そのうえで、実際の倉庫内に入り、荷物の保管方法や入出庫の流れなどを見学していただきました。

羽田京浜物流センターは丸運グループにとって首都圏の物流を支える重要な拠点です。その中心で、どのように荷物が運ばれ、保管され、届けられているのか――。普段はなかなか触れることのない“社会インフラとしての物流”を、現場の空気ごと体験いただくプログラムです。

<高校生が体験した、物流センターでの1日

  • 業界および丸運についての説明
  • 段ボール箱を自動で組み立てる製函機の見学
  • 倉庫内のレイアウトや保管方法の見学
  • 食品(チョコレート)の検品工程の説明
  • ホームでのデバン(コンテナからの荷下ろし)作業見学
  • 天井クレーンによる荷役作業の見学
  • トラックやフォークリフトの乗車体験 など
業界および当社についての説明

「見る・聞く・乗ってみる」物流が丸ごと分かる体験プログラムで楽しく理解

教室で聞くだけではなく、「見る・聞く・乗ってみる」を通じて物流の一連の流れを体験できるのが、このプログラムの特徴であり、魅力です。

製函機が次々と段ボール箱を組み立てていく様子や、天井クレーンが大型貨物を安全に運ぶ場面など、初めて見る光景に驚きの声も。

「思っていた以上にスケールが大きい」「一つひとつの作業に細かな工夫がある」といった声もあがり、一人ひとりが様々なことを考えたり、感じたりしている様子がうかがえました。

デバン(荷卸し)作業見学の様子
天井クレーン見学の様子

トラック乗車体験では、実際にトラックに乗車。トラックの目線の高さは、一般車の目線の高さ約1.2Mの2倍以上といわれています。実際に運転席から見える視界や車両感覚を肌で感じてもらい、安全運転に求められる集中力の高さにも触れていただきました。

トラック乗車体験の様子

普段何気なく見かけるトラックは、実はどんな視点なのか?運ぶ前や後にはどんなことをしているのか?見学や体験を通して、様々なことを知っていただくことができました。

なぜ物流現場で?文部科学省のキャリア教育とは?
丸運の考える教育

近年、「人手不足」や「2024年問題」、EC需要の拡大などを背景に、物流業界は社会的な注目が高まっています。一方で、就職活動を行う学生の業界イメージ調査では、「陸運・海運・物流」を進路の候補に挙げる割合はいまだ高いとは言えず、若い世代にとって物流は“身近なようでいて、実はよく知らない業界”でもあります。

文部科学省が定義するキャリア教育とは、「社会的・職業的自立に向けて必要な能力・態度を育て、キャリア発達を促す教育」です。社会で働く姿を具体的にイメージし、自分の将来を主体的に考える力を育むことが重視されています。
丸運では、こうした教育の趣旨に沿い、実際の物流現場での仕事や社会的な役割を「体験」として伝えることが重要だと考えています。
今回の訪問学習は、高校生の皆さんに「生活を支える物流とはどのような仕事か」「どんな人が、どのような思いで働いているのか」を直接感じていただき、将来の進路選択の視野を広げることを目的に実施しました。
当社としても、未来を担う高校生に物流の現場での仕事や社会的役割を肌で感じてもらうことを重視し、実際の作業体験や設備見学など、多彩なプログラムを用意しました。この取り組みを通じて、学生たちが自らのキャリアを主体的に考えるきっかけとなることを期待しています。

検品作業見学の様子

多彩なプログラムを終えて、高校生の声は…?全員が「大変満足」

訪問学習終了後に実施したアンケートでは、参加した高校生全員が今回のプログラムを「大変満足」と回答しました。また、「物流業界のイメージが良い方向に変わった」「物流で働くことに興味を持った」と答えた生徒は、それぞれ10名中9名にのぼり、次のような感想が寄せられました。(抜粋)

  • 「人々の見えない所で社会を支えているところに魅力を感じた」
  • 「良い雰囲気の職場であったため働きたいと思った」
  • 「あまり興味のなかった物流業界に初めて触れてとても面白かった。イメージがガラッと変わった」
  • 「自分の想像よりもたくさんの仕事があり、やりがいを感じられるものであった」
  • 「仕事の大変さを知ることができた」

中には、「仕事の大変さもリアルに知ることができた」という声もあり、現場の厳しさだけでなく、それを支えるやりがいや使命感に目を向けるきっかけになったことがうかがえます。物流の重要性や働く現場の魅力、そしてキャリアの選択肢としての可能性を実感していただけた結果となりました。

現場の声:センター長が感じた手応え

羽田京浜物流センターのセンター長は、今回の取り組みを振り返り、次のような思いを語っています。

「今回の訪問学習を通じて、生活を支える社会インフラとしての物流の重要性を高校生に伝えることができました。人材不足が叫ばれる中、若い世代に現場を知ってもらう意義は非常に大きく、今後もこうした取り組みを積極的に続けていきたいと思いました。」

物流は、生活に欠かせない“社会インフラ”としての役割を担っています。その一方で、普段の生活ではなかなか現場を見る機会がないため、仕事内容や働き方がイメージしづらい側面もあります。実際の現場を見てもらうことで、物流の役割だけでなく、そこで働く人たちの姿勢やチームワークも伝えたいと考え、各現場担当者と連携しながら作り込んだプログラムは、高校生の皆さんにとってまたとない経験となったのではないでしょうか。

当日、真剣な表情で説明を聞きながらメモを取る姿や、トラック乗車後に笑顔で感想を話してくれる様子から、「現場を開くことの意義」の重要性を改めて感じられる一日となりました。

次世代へ向けて─キャリア形成を支援し、物流の未来をつくる

丸運は創業以来、貨物輸送・エネルギー輸送・海外物流など、総合物流企業として社会インフラを支え続けてきました。近年はESG経営を掲げ、持続可能な社会の実現に向けた取り組みも強化しています。

当社は今後も、総合物流企業の知見と全国各地にある物流センターのネットワークを活かし、職場体験や現場見学を通じて物流への理解促進や人材育成に貢献する取り組みを積極的に進めてまいります。さらに、次世代のキャリア形成を支援するため、地域社会との連携を強化し、教育現場との協働プログラムや地域イベントへの参加を通じて、若い世代に物流の魅力と社会的意義を伝えていきます。

将来的には地域の人材循環や産業活性化にも寄与するとともに、物流業界全体のイメージ向上や持続可能な人材確保に貢献することを目指し、学生が未来の社会で必要とされるスキルや視野を広げる機会を創出してまいります。